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西田昌司 参議院議員の 「ひめゆり平和祈念資料館」をめぐる ご発言について
2025.05.12
長いけど、読んでもらえたら‥
西田昌司 参議院議員の
「ひめゆり平和祈念資料館」をめぐる
ご発言には、違和感を覚えます。
この10年ほどの間に3度、
「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れた
比較的鮮明な記憶を元に、
所感を申し上げます。
〜〜〜
「日本軍が入ってきて少女達が亡くなり、
アメリカが入ってきて解放された、
という文脈で表現されている」
との趣旨のご指摘ですが、
「ひめゆり〜」の展示に、
そのような「日本軍を殊更に貶め、
米軍を殊更に美化する」ような
ニュアンスは、私は感じませんでした。
自決が推奨されたケースがあったこと、
米軍に投降した結果として
命を繋いだケースがあったことが、
個別の事例、ストーリーとして
表現されていたことは確かにありましたが、
それをして日本軍総体を殊更に貶めたり、
米軍の存在をヒーローかのように表現した
ものだとの印象は、私は受けませんでした。
あくまでも口述等をもとにした、
個別具体的な史実の列挙に努めた
展示であると認識しています。
〜〜〜
むしろ印象に残ったのは、
(ご覧になった方はほぼ同様かと思いますが)
「ひめゆり学徒隊」の皆さんの、
それぞれの“生い立ち”や”お人柄”、
“ご家族・ご友人について”、
そして”いかにして亡くなったのか”を、
詳細な取材をもとに記した展示でした。
現代に生きる我々と何ら変わらぬ少女達の
日常が徐々に奪われる様、
そして極限状態の中でも強くあり続けた
彼女達の生き様が偲ばれる展示には、
今の平和と先人達への、感謝の念を
禁じ得ませんでした。
〜〜〜
「沖縄県民かく戦えり。
県民に対し、後世の特別の御高配を
賜らんことを。」
大田實 中将の言葉の意味を
これほどまでに感じられる場所は
そうありません。
是非ともこれを機に、
多くの方に足を運んで頂きたい場所です。
〜〜〜
「ひめゆり平和祈念資料館」は、
ひめゆり学徒隊経験者の皆様を含む
民間の方々が設立され、
寄付によってその運営を行なっています。
丁寧に歴史を紡いで来られた皆様が、
今回のことで、誤った認識に基づき
批判を受けるようなことがなきことを、
心から願っております。
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